賃貸不動産経営管理士ってどんな資格?知っておくべきポイントを紹介

宅建士を取得したら、もう一つ資格が欲しくなってくる人が多いようです。

そんな皆さんに人気の資格、「賃貸不動産経営管理士」について深掘りしてみたいと思います。


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宅建士の次の資格

宅建士の次の一手として合格者が狙う資格の筆頭はFP、そして行政書士ではないでしょうか?

しかしFPでは物足りない、行政書士だとちょっとヘビーだと感じる方が多いようです。

宅建士に合格するには一般的に300時間から500時間程度の学習時間が必要だと言われています。

それに対して行政書士は500時間以上の学習時間が必要と言われています。

「宅建士の勉強も大変だったのに、あれ以上に勉強するのか…」と萎えてしまう方も多いでしょう。


ではFPはどうでしょうか?3級なら50時間くらいの学習でも合格してしまう程度です。

2級になったところで、150時間程度の学習で取得できると言われています。

「2級持っていればいろいろ有利になるのは分かるけれど、とりあえず3級だけ取っとくか」となる人も多いようです。

実際2級をいきなり受験するのはいろいろ条件があり、3級合格してからというのが通常の流れであったりします。「とりあえず3級だけ」の人は意外と多いんではないでしょうか?


ちょうど良い資格って

宅建士の学習で得た知識を活かしつつ、その領域を拡げられる関連資格って無いの?とは言え難しすぎるのは勘弁して…という声が聞こえてきそうですね。

そんなニーズに応えるのが「賃貸不動産経営管理士」(以下「賃管士」)ではないでしょうか!?

宅建士と同じく不動産関連資格であり、賃貸管理業の業務管理者の選任要件にもなっている資格なので、不動産業界から一定の求人需要も見込めることから、宅建士の第二の武器として人気が高まっています。

国家試験となったのが最近であり、宅建士ほど難易度が高く無いのも人気の要因でしょう。


賃貸不動産経営管理士資格の概要

賃貸不動産経営管理士とは、試験団体のホームページには以下のように説明されています。

貸不動産経営管理士は、賃貸住宅の管理業務等の適正化に関する法律(以下、法律)において、賃貸住宅管理業務を行ううえで設置が義務付けられている「業務管理者」の要件とされた国家資格です。

賃貸住宅管理に関する知識・技能・倫理観を持った専門家としてその能力を発揮し、賃貸不動産の管理を適切に行うことを通じて、賃貸不動産所有者の資産の有効活用、不動産に居住し利用する賃借人等の安全・安心を確保するといった非常に重要な役割を担っています。

賃貸不動産の管理に特化した資格であることが明記されていますね。

賃貸住宅の管理の専門家という位置付けから、借主、貸主双方の間に入って諸問題の解決に当たっていくようなイメージでしょうか。

なお、「業務管理者」については、賃管士制度が発足して間も無いことから、現在は経過措置として2年以上の実務経験を持つ宅建士が、指定講習を修了して就くことができます。

では宅建士の資格を持っていれば大丈夫なのかというと、そうとも言い切れません。

果たして賃管士が充足してきた場合、宅建士が業務管理者になることができるのか?指定講習の修了者の扱いがどうなるのかは未知数です。


気になる試験内容や合格率は?

試験で問われる内容は以下のとおりです

  • イ 管理受託契約に関する事項
  • ロ 管理業務として行う賃貸住宅の維持保全に関する事項
  • ハ 家賃、敷金、共益費その他の金銭の管理に関する事項
  • ニ 賃貸住宅の賃貸借に関する事項
  • ホ 法に関する事項
  • へ イからホまでに掲げるもののほか、管理業務その他の賃貸住宅の管理の実務に関する事項

宅建士試験はほぼ法の範囲に沿って出題されていますが、賃管士試験はより実務に即した内容が問われているようです。

合格率は30パーセントを切るくらい。

問題数は50問です。合格点は宅建士試験と同様に相対評価となり36点前後で調整されるようです。

10人受けて3人受かる程度なので、決して簡単な試験では無いのが分かります。


さて、どういう勉強をするか

賃管士は歴史の浅い資格、かつ、試験開始からしばらく経って国家資格化された経緯があります。

国家試験化されてからは難化傾向にあり、合格率も年々下がっていっているのが現状です。

ですので、「ちょろっと勉強すれば合格するわ」といった、ちょっと前の合格者の話は鵜呑みにしてはいけません。相応の努力をしなければ太刀打ちできない資格になっているようです。

やはりこの資格も過去問を中心に勉強を積み重ねていくことが肝要です。

徹底した過去問学習で出題傾向を把握し、初見の問題にも対応できるだけの応用力を身につけておかなければならないでしょう。

令和6年の試験問題では個数問題が7問出題されたとの情報もあります。

これは出題者側の、「正確な知識を持ってほしい」という意図の表れだと言っていいでしょう。

また、ここでも宅建Youtube界の大御所、棚田行政書士の力を借りることをオススメします。

↓画像クリックでYouTubeチャンネルにジャンプします↓

棚田行政書士は宅建チャンネル以外に、賃管士チャンネルもお持ちです。ここに並んでいる動画の一つ一つが質の高い有料級の動画と言っても過言ではありません。ぜひご活用ください。

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また、過去問の徹底した復習のために、「賃管士試験ドットコム」も活用してみてください。

ご自身の理解力が一目でわかるように分析されますので、現状把握に最適なツールです。


まとめ

賃管士についていろいろ説明してきましたが、宅建士と同様、生半可な勉強では太刀打ちできない資格だということがわかりました。

んな試験でも過去問を制するものが合格します。

宅建士に合格した皆さんならば、そのことは重々わかっていただけるでしょう。

来年に向かって賃管士、検討してみてはいかがでしょうか?


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