宅建士試験に合格しても、合格=宅建士とすぐに名乗れないのがこの資格のめんどくさいところ。
2年以上の実務経験がない人は、国土交通大臣が指定する「登録実務講習」というものを受けて「2年の実務経験」を買う、もとい「実務経験があると見なされる」ようになるわけです。
今回は宅建士の「登録実務講習」の、申し込みから受講までの流れをご紹介します。
私はLECさんで受講しましたので、他のスクールの状況は分かりません。
申し込みをする
宅建士試験が終了して、しばらくするとLECさん等の資格スクールが「宅建士登録実務講習」の申し込み受付を開始します。合格発表より前に申し込み受付が始まります。
宅建士試験が不合格だった場合は解約も可能ですし、返金を受けることができます(手数料を取られます)。
自己採点で「絶対合格している!」って自信がある方は早いうちに申し込みを済ませておいてもいいかもしれません。と言うのも、合格発表後はすごい勢いで席が埋まっていくからです。
日本全国のLECで開催されますので、どこで受講しても構いません。
↓↓下記にLECさんの講座へのリンク画像を貼っておきます↓↓
私は兵庫県に住んでいますが、地理的には神戸とかよりも岡山市のほうが近いので、LEC岡山本校で実施される2日間コースに申し込みをしました。受講料は22,000円(税込み)でした。←地味に高い…
申し込むと受講資料が送られてくる
この講習に申し込むと、だいたい12月の第一週くらいにテキストとDVDが送られてきます。
その中にある案内書には「事前学習(予習)」をするように指示がありました。
が、結論から言うと「予習は全く不要でした」
遅刻したり居眠りせず、きちんと講義を聞いていれば問題なく修了試験に合格できます。
もちろん、事前に目を通しておく方が絶対に良いとは思っていますよ。えぇ。
講義は重要事項説明書の作成、契約書の作成、物件調査、公簿調査など内容は多岐に渡ります。
知識的には宅建士の試験で問われた内容がベースになりますが、実際の運用ではどのようにその知識を駆使して諸問題を解決していくのか?を講師の経験談を交えながら講義が進み、ワークブックで事例演習をしていく感じでした。
講師は女性で、物腰は柔らかな感じでしたが、まさに実務のエキスパート!という雰囲気がビシビシと伝わり、受講生の「将来はこうなりたい!」を想像させてくれる良い先生だったと思います。
仕上げは修了試験
2日間に及ぶ講習の仕上げは、修了試験です。
時間は60分
○✕問題20問
記述式問題が20問
計40問でした。
テキストと資料集、ワークブックは持ち込み可能ですが、それらに試験中書き込みをしたりすると失格です。また、本試験とは異なり、試験問題は回収されます。
合格基準は○✕、記述それぞれ80パーセント以上の正解が必要とのことです。
講師から「○✕試験対策です、ここにアンダーライン引いといてください」とか、「公簿のこの部分が35条書面のココに入ります」と講義の際に説明がありますので、きちんと講義を聞いていればまず、不合格にはならないと思います。
合格したらいよいよ「宅建士登録申請」へ
「修了試験受からなかったらどうしよう…」と心配されている方もいらっしゃるかと思いますが、
「本試験のプレッシャーに比べたら屁でもありません!」
皆さんは宅建士試験に合格していますから、安心して受講してください。
経験豊富な講師の話は大変興味深く、不動産の奥深い世界を教えてくれます。
「資格取得は宅建士の入り口に過ぎない」ことを実感できると思います。
この講習が終わってしばらくすると修了試験の合否が郵送されてきます。
合格していたら、いよいよ宅建士登録申請のステージに移ります。
宅建士登録については別に記事を書いています。ぜひご一読くださいませ。
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